「マーケティングリソースを最大限に活用し、効率的な運用体制を構築したい!」
「LINE公式アカウントの活用を最大化して顧客とのコミュニケーションを強化していきたい!」
「LINE公式アカウントと連携できるツールはたくさんあるけど結局どれがいいの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、機能性の高いLステップとL Message(エルメ)に着目し両者を比較していきます。
とくに重要度の高い7項目に絞り、それぞれの独自機能も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
LステップとL Message(エルメ)の違いは?7項目で比較

ここではまず、Lステップとエルメの違いを以下7つの項目から比較していきたいと思います。
- 料金プランの違い
- セキュリティ面の違い
- カスタマイズ性の違い
- 無料期間の違い
- マニュアルの違い
- サポート体制の違い
- 機能の違い
LステップとL Message(エルメ)は、どちらもLINE公式アカウントの拡張ツールですが、それぞれに独自の特徴や違いがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
料金プランの違いを比較
LステップとL Message(エルメ)の料金プランは以下の通りであり、それぞれ3つのプランに分かれています。

ここでは、プランごとにLステップとL Message(エルメ)の利用方法がどのように変わるのか見ていきましょう。すでに利用している方も、今後のプランアップデートを見据えて参考にしてみてください。まずは低額で始められるプランで比較します。

Lステップは5,000通のメッセージ送信ができ、高度な自動化機能やセグメント配信など、本格的なマーケティング活動をサポートする機能が充実しています。そのため、ビジネスの成長を加速させたい方におすすめです。
対してL Message(エルメ)は、無料で利用できるシンプルな操作性と必要最低限の機能を揃えています。
こちらは初めてLINEマーケティングに取り組む方や、個人事業主の方にも適しているでしょう。
より多くの顧客にアプローチしたい場合は、スタンダードプランへの移行も検討してみてください。
スタンダードプラン
次にスタンダードプランですが、こちらはより多くの顧客にアプローチしたい方向けのサービス体制となっています。

Lステップのスタンダードプランは、月間30,000通のメッセージ送信が可能で、大規模なマーケティング活動に最適です。
最大20個のボタンを配置できるリッチメニューやタブ機能で、ユーザーにとって直感的で使いやすいインターフェースを作成できます。
さらに、URLのクリック数やクリック率を計測し、ユーザーの行動を詳細に分析することで、効果的なフォローアップが可能になります。
これにより、多くのユーザーに対してメッセージを配信し、マーケティング活動の幅を広げられるでしょう。
そして、エルメはメッセージ送信に上限がないため、コストを抑えながら大規模な配信を行える点が魅力です。
豊富なデザインテンプレートが用意されているため、初心者でも簡単に魅力的なメッセージを作成でき、画像や動画などのリッチなコンテンツも配信可能です。配信結果の分析機能も充実しており、効果的なマーケティング施策の立案に役立ちます。
プロプラン
最後にプロプランで比較をしていきましょう。

Lステップのプロプランでは、顧客がどの経路で流入してきたのか、どのような行動パターンを持っているのかなどを詳細に分析し、よりパーソナライズされたマーケティング戦略を立てられます。
チームでアカウントを共有し、それぞれに権限を設定することで、チーム全体の効率的な運用につながるでしょう。
担当者ごとにアイコンを設定できる点もコミュニケーションのパーソナライズに役立ち、高度な自動化機能もプロプランの魅力の一つ。業務のスケジュールを設定して自動化すれば、管理の手間を大幅に抑えられます。
複雑な顧客行動に対応したシナリオも作れるので、「より高度な分析を行いたい」「チームで運用したい」といった企業に最適なプランです。
セキュリティ面の違い
それぞれのツールでのセキュリティ面の違いを見ていきましょう。

セキュリティ面はチーム規模で様々な情報を扱うときにチェックすべき項目です。
いずれも暗号化、アクセス制限、権限管理機能など基本的なセキュリティ対策を講じていますが、プランによるセキュリティ機能の差異についての詳細は公式サイトで確認してみてください。
なお、最も低いプランでも最低限のセキュリティは確保されていますが、特定の機能や高度なセキュリティ対策が必要な場合は、上位プランを検討しましょう。
カスタマイズ性の違い
カスタマイズ機能でどのような違いがあるのか見ていきましょう。

どちらのサービスも基本的なカスタマイズ機能を搭載しています。。
そして、Lステップのカスタマイズ機能は非常に柔軟性が高く、自社のビジネスに合わせた最適なマーケティング施策を展開することができます。
これらの機能を活用することで、顧客とのエンゲージメントを高められるのではないでしょうか。
それに対して、エルメのカスタマイズ機能はより直感的な操作性とデザインの自由度が特徴です。 そのため、デザインにこだわりたい企業や、複雑なシナリオを構築したい企業にとって、エルメは特に最適なツールと言えます。
無料期間の違い
Lステップとエルメの無料期間は以下の通りです。

どちらも無料で試せるので、無料期間にそれぞれの機能の違いを確認して自分に合うツールを見分けましょう。ただし、無料期間でできることは有料プランよりも制限されてしまいます。
また、無料プランで作成したデータは、有料プランに切り替えても引き継がれますが、一部のデータが引き継がれない場合や、データ形式が変わるケースがあるため、重要なデータはこまめにバックアップを取るようにしてください。
マニュアルの違い
マニュアルの内容も重要な比較ポイントです。以下で両者の違いを確認しましょう。

どちらもFAQが用意されているので、時間にとらわれることなく必要なタイミングで解決策を見つけられます。
また、動画ガイドも設けられており、社員をスムーズに教育・導入できるのも利点です。
サポート体制の違い
次は、両者のサポート体制について解説します。

Lステップは管理画面から直接サポートしてもらえますが、営業時間外や祝日の対応は難しいでしょう。
対してエルメには運用代行や有料のオンラインサポートがあるため、通常運用でコストが抑えられる一方、スポットで費用がかかるイメージです。
どちらのツールも一長一短がありますが、自社にありがちなトラブルや不明点を分析し、サポート体制がマッチしている方を選ぶのがおすすめといえます。
機能の違い
Lステップとエルメの機能には、以下のような違いがあります。

Lステップはイベント予約やリマインド配信、流入経路分析といったマーケティングに役立つ機能を多数搭載しています。
ただし、販売・決済機能を求める場合はエルメを選んだ方が良いでしょう。エルメにもカレンダー予約や各種メッセージ配信が搭載されているため、その他機能がマッチするようであれば積極的に検討してみてください。
LステップとL Message(エルメ)の独自機能

Lステップには充実したシナリオ機能があり、細かく条件を設定してメッセージ配信できます。
たとえば、「商品購入後1週間後にアンケートを送信し、回答に応じて異なるクーポンを配布する」といった複雑なシナリオも簡単に設定可能です。
多彩なセグメント機能もあり、 性別、年齢、購入履歴といった様々な項目で顧客属性を細かく分類し、それぞれに合わせてメッセージを作れます。
対してエルメは、直感的な操作性とデザイン性の高さに強みを持つツール。Lステップとの差別化を図るため、独自の機能も多数実装されています。
チャット画面のデザインを自由自在にカスタマイズでき、CSSコードの直接記述も可能なので、より緻密なデザインに仕上げられるのではないでしょうか。
加えて、チャット画面上にポップアップを表示させることで、ユーザーの注目を集め、特定の行動を促すこともできます。
具体的な活用シーンとしては、クーポン配布やアンケート誘導などが代表的で、ユーザーがクリックしたボタンや反応箇所などの行動データも分析できることから、効率的にマーケティング施策を進められるでしょう。
【Lステップ】カスタム検索機能
Lステップにはカスタム検索という独自の機能が搭載されています。

マーケティング施策の効果を測定できるため、施策の改善や顧客動向の分析も効率的に行えます。
セグメント別に顧客管理することで、顕在層のリスト化や優良顧客向けの特別キャンペーンなどが配信できる点も魅力です。
【Lステップ】Lフレックス
Lフレックスは視覚的な機能を充実させるのに欠かせない機能で、デザイン面での差別化を図れます。

上記の通り、多彩な機能を備えていますが、利用制限については要注意です。
動画は1メッセージにつき1つまでで、複数パネルは使用不可、先頭配置のみで動画の仕様が作れます。
さらに、動画ブロックではアクションを設定できないので、もし動画を使うときはその点についても把握しておきましょう。
【エルメ】スマホアプリ
もしパソコンがない環境にあっても、エルメのスマホアプリなら場所を選ばず利用できます。外勤が多い営業スタッフなどには特に重宝するでしょう。

スマホアプリでスピーディーにレスポンスできれば、営業スタッフだけでなく顧客の満足度向上にもつながります。電話対応専門のスタッフがいない場合には、特におすすめの機能です。
【エルメ】決済機能
エルメには決済機能が搭載されているため、サブスクやサービス販売も効率的に行えます。
Lステップにはこの機能がないので、決済機能を求める方には特にL Message(エルメ)がおすすめ。たとえば、オンライン決済サービス「Stripe」と連携することで、LINE公式アカウント内でのカード決済も可能になります。
初期費用や月額費用は不要で、決済手数料は3.6%程度となるため、導入のハードルも低い印象です。
【エルメ】ポップアップ表示
エルメのポップアップ機能では、マーケティングの施策に合わせてデザインや表示タイミングなどをアレンジできます。

サービスの成約率を高めるには、ターゲットに刺さる演出やタイミングを狙うことが大変重要です。
エルメのポップアップ機能を使えば、それらを押さえつつ効率的に顧客行動を促せるでしょう。
【エルメ】友だち紹介時リアクション
エルメは友達紹介時のリアクションを設定できるため、口コミの拡散にも役立つでしょう。

たとえば、美容室の紹介特典として紹介者に次回利用できる1,000円割引券を配布し、被紹介者にはカウンセリング優待券を送付するなどが挙げられます。
紹介者と被紹介者の双方に特典を提供することで、サービスの認知度向上や購買へつながるため、業種や目的によって柔軟に特典の設定をしましょう。
【エルメ】アフィリエイト機能
エルメはアフィリエイト機能も搭載しているため、効率的にサービスを拡散できます。

報酬設定したうえで、アフィリエイトリンクをブロガーやインスタグラマーにわたせば、ほとんど放置してもサービスが拡散されるので、ぜひ活用しておきたい機能と言えます。
なお、アフィリエイト報酬は社員にも支払えます。成果が出た分だけ報酬を支払う仕組みにすれば、社員のモチベーション向上にもつながるでしょう。
LステップとL Message(エルメ)はどちらがおすすめ?

最後にLステップとエルメの強みを比較し、おすすめの企業を解説します。

Lステップの強みは細かなセグメント管理であり、顧客の性質に合わせてこまめにマーケティング施策を切り替えられます。
一方、エルメは決済機能や紹介特典の配布設定、デザインにこだわれる利点があるため、上表でそれぞれの強みを把握し、自社のターゲット・サービスにマッチしたツールを選んでみてください。
次の見出しでは、それぞれのツールがおすすめな企業を具体的なパターンに分けて解説します。
LP風の配信やサポートに魅力を感じたらLステップ
LステップにはLP風の配信機能が搭載されています。これはサービスの概要や強みを効率的に伝えられるので、コンバージョン増加につながるでしょう。
さらに、シナリオ配信、リッチメニュー機能、分析機能など細かな設定ができるので、顧客動向に合わせて施策を微調整したい企業には、Lステップがおすすめ。詳細な操作ガイドやオンラインサポートを設けているので、初心者が導入しやすい点もメリットといえます。
機能の多さやコスパを重視するならL Message(エルメ)
初期費用を抑えてシンプルに運用したい企業には、エルメがおすすめです。
LINE内で直接決済ができる点もサービス販売向きであり、アフィリエイトなどを活用すればより効率的にターゲットからの認知度を高められるでしょう。
デザインにこだわりたい方や、広告コストを削減したい場合にも役立つはずです。
LステップとL Messageのポイントを選ぼう!

本記事では、Lステップとエルメの機能や料金プランを比較してきました。
Lステップとエルメのプランを選ぶ際は、「自社のニーズに最も合った機能が提供されているかどうか」というポイントに注目しましょう。
たとえば、Lステップはマーケティング自動化に特化しており、シナリオ配信機能やセグメント分けしたメッセージの自動配信などは特に有用です。
一方、エルメはシンプルで多機能なツールが低コストで手軽に利用できます。決済機能やアフィリエイト機能、ポップアップ表示機能なども揃っており、LINEを使って決済処理や新規顧客の情報を一元化することも可能。特に小規模なビジネスやオンラインショップ、サービス業にとっては重宝するでしょう。
今回はそれぞれの独自機能も紹介したので、自社の状況やターゲットに合わせて、ベストなツールを選んでみてください。