「LINE広告って本当に効果があるの?」
「どうやってLINE広告を出せばいいのかわからない…」
上記のような悩みから、LINE広告の導入に踏み切れずにいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、LINE広告の5つの特徴やメリット、広告配信までの具体的な手順をわかりやすく解説します。さらに、LINE広告ならではの多彩な機能についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
LINE広告とは?【LINEに広告を出せるサービス】

LINE広告とは、日本国内で月間9,700万人が利用しているLINEアプリ内に広告を配信できる運用型の広告プラットフォームです。
LINEのトークリストやLINE NEWS、さらにはLINEマンガなどのファミリーアプリ、提携する外部アプリにも広告掲載が可能なため、幅広い接点を通じてユーザーにアプローチできます。
また、LINE広告は年齢・性別・地域・興味関心など、詳細なターゲティング機能が充実しているのが特徴です。
自社の商品やサービスに関心を持つ可能性が高いユーザーに絞って広告を届けられるため、ブランド認知の向上や集客力の強化、売上アップといった様々なメリットが見込めるでしょう。
LINE広告の5つの特徴・メリット

ここからは、LINE広告を活用することで得られる主な特徴とメリットについて解説します。
- LINEを利用している幅広いユーザー層に広告を届けられる
- ターゲットを指定して広告を配信できる
- 目的に応じた最適な広告を配信できる
- 少額の費用から出稿できる
- 出稿手続きがオンラインで完結できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
LINEを利用している幅広いユーザー層に広告を届けられる
LINEは10代から60代まで性別を問わず幅広い年代が利用しており、全世代でのLINE利用率は80%を超えています。他のSNS利用率は、Xが約45%、Instagramが約50%なので、LINE利用率は他のSNSよりも大きく上回っていることがわかるでしょう。
すなわち、LINE広告は幅広いユーザー層へ手軽にリーチできるのです。
なお、SNS利用者の中でも「LINEだけを使っている」という人は約40%にのぼるため、他のSNS広告媒体ではリーチが難しい層にも、LINE広告であれば認知拡大や新規顧客の獲得につながりやすいです。
ターゲットを指定して広告を配信できる
LINE広告は幅広いユーザーにリーチできるだけでなく、LINEが保有する膨大なユーザーデータを活用し、ターゲットを細かく指定して広告配信を行うことも可能です。
年齢、性別、地域、興味・関心といったさまざまな条件を組み合わせることで、自社の商品やサービスに関心を持つ層へ無駄なく広告を届けられるでしょう。
こうして「届けたい相手」にピンポイントで広告を配信できるのは、LINE広告ならではのメリットです。具体的なターゲティング機能については後ほど詳しく紹介するので、導入前に押さえておいてください。
目的に応じた最適な広告を配信できる
LINE広告の配信目的に応じて最適な広告タイプを選べるのも特徴の一つです。
広告の成果を上げるためにも、以下の7つの目的から自社に合う広告タイプを選んでみましょう。
目的 | 概要 |
---|---|
ウェブサイトへのアクセス | 自社サイトへの流入を増やし、集客力を強化する |
ウェブサイトコンバージョン | 購入・問い合わせなど具体的なアクションを誘導 |
アプリのインストール | 新規ユーザーの獲得を目的に、アプリのダウンロードを促す |
アプリのエンゲージメント | 既存ユーザーのアプリ利用を再促進する |
動画の再生 | 動画の視聴数を増やし、認知度を高める |
友だち追加 | 公式アカウントの友だち数を増やす |
商品フィードから販売 | ウェブサイトやアプリの閲覧履歴をもとに、興味をもった商品を広告表示し購買を促す |
「誰に」「どんな行動を起こしてほしいか」を明確にしたうえで戦略が立てられるので、広告出稿の経験が薄い企業にもおすすめです。
ただ、「友だち追加」を目的とする場合はLINE公式アカウントを「認証済み」に設定しておく必要があるため、その点には注意しましょう。
少額の費用から出稿できる
LINE広告には最低出稿金額の制限がなく、予算を自由に決められます。
広告運用が初めての方や、広告予算に限りがある個人事業主でも、少ないリスクで出稿できるため、まずは少額でテスト配信をし、効果を確認しながら徐々に予算を増やしていくと良いでしょう。
LINE広告の費用については以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。

出稿手続きがオンラインで完結できる
LINE広告の出稿手続きに書類提出や対面での打ち合わせは不要であり、すべてオンラインで完結します。
ただ、出稿前にLINE広告アカウントの審査と広告の審査が必要となり、完了までに最大10営業日かかる場合があるため、広告配信のタイミングを考慮し、スケジュールに余裕を持って早めに準備を進めましょう。
LINE広告アカウントの作成方法や、広告配信までの具体的な手順については、記事の後半で詳しく解説します。
LINE広告の配信先一覧

LINE広告は、配信先によってリーチできるユーザー層や利用シーンが異なります。
どこに配信するかによって広告の効果も大きく変わるため、ターゲットや目的に合わせた配信先選びが重要です。以下の表に、LINE広告の代表的な配信先をまとめました。
配信先 | 概要 |
---|---|
トークリスト | ユーザーのトーク一覧画面上部に表示される広告枠。LINE内で最も利用頻度が高いエリアで、多くのユーザーにリーチが可能。 |
LINE NEWS | ニュースコンテンツの中に掲載される広告枠。話題や流行に敏感なユーザーが多く、トレンド情報や新商品プロモーションと相性が良い。 |
LINE VOOM | ショート動画を楽しむフィードに配信される広告枠。特に若年層ユーザーへのアプローチに有利。 |
ホーム | LINEアプリ内のメイン画面に表示される広告枠。すべてのLINEユーザーがアクセスしやすい場所で、商品やサービスの認知拡大に効果的。 |
LINE公式アカウント | 企業やブランドの公式アカウントから配信されるメッセージ内に表示される広告枠。フォロワーという関心度の高いユーザーにダイレクトな訴求が可能。 |
LINE広告ネットワーク | LINEの枠を超え、提携する外部アプリやウェブサイトに広告が配信される枠。LINE外のユーザーにも幅広くアプローチでき、新規顧客の獲得に役立つ。 |
これらの配信先に加え、ウォレット、LINEマンガ、LINEポイントクラブ、LINEチラシなど、LINEに関連するさまざまなアプリやサービスにも広告配信が可能。
LINE広告ネットワークを通じた 配信先は11,000以上にも及ぶので、まずは主要な配信先を押さえたうえで、自社の商品やサービス、ターゲットに合わせて配信先を組み合わせてみてください。
LINE広告の主なターゲティング・配信機能の種類

ここでは、LINE広告においてどのようなターゲティング・配信機能があるのかを具体的に解説していきます。
LINE広告のターゲティング方法は以下の3つです。
- オーディエンスセグメント配信
- オーディエンス配信
- 類似配信
それぞれ詳しく見ていきましょう。
オーディエンスセグメント配信
オーディエンスセグメント配信は、LINEが保有するデータを活用し、特定の条件に合ったユーザーに広告を届ける方法です。細かくターゲットを設定できるため、アクションにつながりやすいユーザーへ効率的にアプローチしていけます。
主なターゲティング項目は以下の通りです。
ターゲティング項目 | 内容 |
---|---|
性別 | すべて、男性、女性の3パターン |
地域 | 都道府県別、市区町村別、居住地・勤務地・現在地の指定配信、除外配信が可能 |
趣味・関心 | ファッション、自動車、不動産、教育、旅行、美容、健康など多数のカテゴリから指定 |
行動 | テレビ視聴頻度、キャリア変更、転居、アプリ利用状況などのユーザー行動に基づいて指定 |
属性 | 配偶者の有無、子供の有無、推定年収、職業、業種、学歴などを指定 |
購買意向 | 自動車、美容・コスメ、ファッションなど、多数のカテゴリから指定 |
はじめから条件を絞りすぎるとLINE広告のリーチ数が減る場合があるため、まずは幅広くターゲットを設定し、配信結果を見ながら徐々に調整していくのがおすすめです。
オーディエンス配信
オーディエンス配信は、自社で保有している顧客データを活用し、特定のユーザーに広告を届ける配信方法です。
ユーザー情報をアップロードして以下のオーディエンス(ユーザーグループ)を作成し、LINE広告の配信先として指定したり、除外することができます。
オーディエンス種別 | 内容 |
---|---|
ウェブトラフィックオーディエンス | 自社サイトに訪問したユーザーを対象に広告を配信 |
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス | 自社のLINE公式アカウントと友だちになっているユーザーへの広告配信 |
モバイルアプリオーディエンス | 自社のアプリをインストール・利用したユーザーへの広告配信 |
動画・画像アクションオーディエンス | 動画を視聴したり、広告内画像をクリックしたユーザーへの広告配信 |
電話番号・メール・端末IDアップロード | 顧客情報を活用した広告配信 |
既存顧客や見込み客へのアプローチに適しており、リピート促進や休眠顧客の掘り起こしにも効果的です。また、オーディエンスセグメント配信とオーディエンス配信を併用することで、配信精度と広告効果をさらに高めることができるでしょう。
類似配信
類似配信は、オーディエンス配信で作成したユーザーリストをもとに、似た行動や属性を持つ新しいユーザーに、広告を配信する機能です。
サイト訪問者やLINE公式アカウントの友だちなど、基準となる「ソースオーディエンス」を設定し、そのデータに類似したユーザーをLINE内から自動で抽出します。
ターゲットの類似度は、「オーディエンスサイズ」という指標で調整でき、1%(より似ているユーザー)〜15%(比較的似ているユーザー)まで範囲の設定が可能です。
新規顧客の獲得やリーチ拡大を狙う際に、類似配信は有効な手法と言えるでしょう。
【5ステップ】LINE広告のアカウント作成から広告配信までの手順

ここからはLINE広告アカウントの作成から広告配信までの手順を、5つのステップで解説します。
- LINEビジネスIDを取得する
- LINEビジネスIDにログインして公告アカウントを作成する
- クレジットカードを登録する
- LINE Tagを設置する
- 広告配信の設定をする
なお、LINE広告アカウントを作成する際、LINE公式アカウントの情報入力が必須となります。まだLINE公式アカウントを開設していない場合は、同時に作成しましょう。
①LINEビジネスIDを取得する
LINE広告を運用するには、まずLINEビジネスIDの取得が必要です。
ビジネスIDは、LINEが提供するビジネス向けサービスを一括で管理するためのユーザーIDになります。具体的には以下の手順で進めましょう。
- LINE for Businessの公式サイトにアクセス
- 「アカウントを作成」ボタンをクリック
- 「LINE広告をはじめる」ボタンをクリック
- メールアドレスを登録
- パスワードを設定し、基本情報を入力
なお、すでにLINE公式アカウントを運用している場合は、同じくLINEビジネスIDも取得済みなので、新たに作成する必要はありません。
②LINEビジネスIDにログインして広告アカウントを作成する
ビジネスIDを取得したら、広告アカウントを作成します。入力する情報はやや多いですが、LINE広告アカウントは審査を受けるため、すべての情報を正確に記入することが重要です。
誤字や入力ミスがあると審査に時間がかかることもあるので、注意しながら進めましょう。
広告アカウントの作成手順は以下の通りです。
- LINE for BusinessからLINEビジネスIDで管理画面にログイン
- 「+新しい広告アカウントを作成」を選択
- 各情報を入力
- 請求先情報
- 広告主情報
- 商材情報
- 基本情報
また、商材情報で、LINE公式アカウントのIDを入力する必要があります。まだアカウントを持っていない場合はここで同時に作成しましょう。
③クレジットカードを登録する
LINE広告は支払い手続きもすべてオンラインになるので、クレジットカードの登録が必須となります。以下の手順に沿って登録していきましょう。
- 管理画面の「広告マネージャー」から「請求と支払い」を選択
- 「請求書一覧」該当する請求先名をクリック
- 「クレジットカードを登録」をクリックし、必要情報を入力
利用できるクレジットカードは、VISA・Mastercard・JCBなど主要ブランドが挙げられます。会社名義のカードだけでなく、個人名義のカードでも登録可能ですが、ビジネス利用には管理しやすい法人カードの利用がおすすめです。
④LINE Tagを設置する
LINE Tag(ラインタグ)とは、広告の効果測定やデータ解析などを行うために、Webサイトに組み込むコードのことです。
LINE Tagを設置すればユーザーの行動を把握でき、どの広告が成果につながったのかを具体的に確認できるようになります。
LINE Tagは以下の3種類です。
- ベースコード
サイトの全ページに設置する基本タグ。広告アカウントごとに発行され、すべてのページのユーザー行動を把握するために必要となります。 - コンバージョンコード
商品購入や資料請求など、コンバージョンが発生するページに設置します。広告経由の成果を正確に計測するためのタグです。
- カスタムイベントコード
特定のアクション(ページ閲覧やボタンのクリックなど)を自由に計測できます。
独自の効果測定を行いたい場合に活用します。
タグは「広告マネージャー」から「トラッキング(LINE Tag)」をクリックするとコードが発行されるので、コピーをし自社サイトのHTMLに貼り付けます。
タグを貼り付けた後は、正しく機能しているかを確認しましょう。
⑤広告配信の設定をする
広告配信に必要な準備が整ったら、最後に配信設定をします。
LINE広告では、「キャンペーン」「広告グループ」「広告」の3段階に分けて設定するのが基本の流れです。
それぞれの設定方法について順番に解説していきます。
キャンペーンの作成
最初にキャンペーンの作成をします。キャンペーンでは広告の配信目的や掲載期間、予算の管理などの基本方針を設定します。以下の手順で進めましょう。
- 「広告マネージャー」から「キャンペーン作成」をクリック
- キャンペーンの目的を設定
- キャンペーン名とステータスを設定
- 掲載期間の選択
- 必要に応じて「キャンペーン全体の予算上限」を設定
- 「保存して広告グループ作成へ」をクリック
一度作成した「キャンペーン目的」は変更できないため、間違えた場合は新規作成が必要です。
広告グループの作成
キャンペーンを作成したら、次は広告グループを作成します。
広告グループでは、ターゲットの絞り込みや予算、配信先の詳細な設定を行います。手順は以下の通りです。
- キャンペーン作成後に「保存して広告グループ作成へ」をクリック
- 広告グループ名とステータスを設定
- ターゲティングの設定
- 広告配信先の選択
- 入札方法と予算の設定
- 「保存して広告作成へ」をクリック
ターゲットの条件を細かく絞りすぎると広告が表示されにくいので、まずは広めに設定をし、広告の効果を見ながら調整していきましょう。
配信する広告の作成
最後に広告の作成に進みます。ここで作成する広告は、実際にユーザーに表示されるコンテンツです。以下の手順で広告の作成をしましょう。
- 広告グループ作成後に「保存して広告作成へ」をクリック
- 広告名と配信ステータスを設定
- 広告フォーマットを選択
- 画像・動画・カルーセルなど、目的に合わせたものを選択する
- 広告クリエイティブの登録
- 画像や動画のアップロード
- 広告文(見出し・本文)とリンク先URLを入力
- 広告を入稿して審査申請
広告の審査は、画像や動画、広告文、リンク先ページまで、すべての内容が審査対象です。審査後も常にモニタリングが行われており、ガイドラインに違反があれば広告は停止される場合もあるので注意しなければなりません。
LINE広告とはLINEユーザーに広告を配信できる機能!仕組みを知って集客と売上を加速させよう

本記事では、LINE広告の特徴やメリット、ターゲティング機能、広告配信までの具体的な手順について詳しく解説しました。
【LINE広告の5つの特徴・メリット】
- LINEを利用している幅広いユーザー層に広告を届けられる
- ターゲットを指定して広告を配信できる
- 目的に応じた最適な広告を配信できる
- 少額の費用から出稿できる
- 出稿手続きがオンラインで完結できる
精度の高いターゲティング機能を活用すれば効率的に見込み顧客へリーチでき、集客と売上アップにつながります。ビジネスをよりスケールさせるためにも、この機会にLINE広告の導入を検討してみてください。