「Lステップは企業の採用活動に活用できる?」
「採用活動にLステップを使うとなにができるの?」
「Lステップを使った具体的な採用方法は?」
近年では、LINE公式アカウントの拡張ツールである「Lステップ」を使った採用活動が注目を集めています。自社の採用活動において、Lステップを取り入れたいと考えている採用担当者も増えているのではないでしょうか。
Lステップを活用することで、優秀な人材への効果的なアプローチやコミュニケーションが可能となります。
今回の記事では、以下の内容についてわかりやすく解説します。
【この記事を読むとわかること】
- 採用活動におけるLステップの活用例
- Lステップを使った採用方法の流れ
- Lステップを採用に使うメリット
求職者とのつながりを強化したい企業にとって必見の内容となっているため、ぜひ参考にしてみてください。
Lステップを利用した採用方法とは?

Lステップを利用した採用方法とは、LINE公式アカウントを活用し、採用活動を効率化する方法です。
Lステップは、LINE公式アカウントを使って顧客管理や顧客の興味関心に合わせた配信ができるマーケティングツールです。採用活動にLステップを活用することによって、効果的に「ダイレクトリクルーティング」を行えます。
ダイレクトリクルーティングは近年注目されている採用方法で、企業が求職者に対して直接アプローチする手法です。Lステップを利用すれば求人サイトや人材紹介会社を挟まずに、優秀な人材を探せます。
Lステップを採用活動に取り入れて、効果的に転職希望の顕在層・潜在層へアプローチしていきましょう。
Lステップ使った採用活動でできること7選

Lステップを使った採用活動では、以下のようなことができます。
- 友だち追加後のアプローチ
- 求職者の属性にあった配信
- 応募導線の分析
- エントリーフォームの受付
- 面接日程のリマインド
- よくある質問への回答の自動化
- 採用情報に特化したリッチメニューの作成
Lステップの活用によって、求職者との関係構築や採用フローの最適化が可能です。
具体的なできることについて、以下でひとつずつ解説していきます。
友だち追加後のアプローチ
Lステップを活用すれば、求職者がLINEの友だち追加をしたときに自動でメッセージを送信できます。この機能を「友だち追加時メッセージ」といいます。
友だち追加後のメッセージは求職者に対する最初のアプローチであるため、採用活動において非常に重要です。たとえば、企業紹介・エントリーフォーム・アンケートなどを盛り込むことで、求職者が次にとるべきアクションを明確に提示できます。
求職者が感じる「問い合わせしやすさ」にこだわることで、応募意欲の向上や信頼関係の構築につなげられるでしょう。
求職者の属性にあった配信
Lステップの大きな強みは、求職者の属性に応じた「セグメント配信」が可能な点です。セグメント配信では、求職者一人ひとりの状況別に異なるメッセージを自動送信できます。
たとえば、新卒採用向け・中途採用向け・専門職向けにメッセージを用意しておけば、興味がある情報だけを厳選して配信できます。
求職者が求めている情報をピンポイントで配信できれば、応募率の向上や採用ミスマッチの削減につながるでしょう。
応募導線の分析
Lステップのプロプランには「流入経路分析」機能があり、採用活動における応募導線を分析できます。
流入経路分析によって、SNSからLINEの友だち追加したのか、自社サイトから追加したのかなどの特定が可能です。どの媒体から登録したのかがわかれば、注力すべき箇所や改善点を簡単に把握できるでしょう。
また、流入経路分析の結果によって配信内容を変えることも可能です。たとえば会社説明会で登録した求職者には説明会参加のお礼とアンケートを配信するなど、よりパーソナルな配信につなげられます。
エントリーフォームの受付
Lステップでは、採用エントリーフォームの受付が可能です。「エントリーフォーム」という独自の機能があるわけではありませんが、回答フォームを使えば自由にカスタマイズできます。
名前・生年月日・連絡先などの基本的な情報に加え、履歴書や職務経歴書の添付などの設定が可能です。また、エントリーフォームの内容を新卒と中途で分けたり、応募者の面接までのフローを分岐させたりもできます。
求職者も紙で応募するより手間を削減できるため、求職者側と企業側どちらもメリットを感じられるでしょう。
面接日程のリマインド
Lステップのリマインダ配信機能を利用すれば、求職者に対する面接日程のリマインドの自動配信が可能です。日時や面接会場・持ち物・緊急連絡先などをリマインドしておくことで、面接日程の思い違いや忘れ物を防止できます。
個別でリマインドを送ろうとすると、情報の誤りや送信漏れが発生してしまうかもしれません。しかし、Lステップであればリマインドのテンプレートが作成できるため、面接が決まったときに設定しておけば自動で配信されます。
面接のほかに会社説明会などにもリマインダ配信を利用できるため、積極的に活用しましょう。
よくある質問への回答の自動化
求職者からのよくある質問への対応は、Lステップの自動応答機能で自動化できます。
手動で対応することも可能ですが、時間や手間を削減するためにもよく寄せられる質問にはあらかじめ回答を設定しておきましょう。
よくある質問の回答に自動応答機能を導入すれば、求職者は即座に疑問を解消できるため、企業への信頼度が高まります。回答内容は定期的に見直し、必要に応じてアップデートしていくのがおすすめです。
採用情報に特化したリッチメニューの作成
Lステップでは、採用情報に特化した機能的なリッチメニューを作成できます。リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面に常時表示されるメニューです。
リッチメニューはLINE公式アカウントやLステップのスタートプランでも利用できますが、あまり自由度は高くありません。しかし、Lステップのスタンダードプラン以上であれば、求職者ごとにメニューを作成したりタブ分けしたりといったカスタマイズができます。
会社のイメージに合ったオリジナルのリッチメニューを作成するなら、スタンダードプラン以上を契約するのがおすすめです。
【5ステップ】Lステップを活用した採用の手順

Lステップを活用した基本的な採用の手順は、次の5ステップです。
- 採用アカウントを構築する
- 求職者をLINEの友だち登録に誘導する
- アンケートで求職者の情報を取得する
- 属性に応じたセグメント配信を行う
- 個別トークでやりとりする
これらの手順を通じて、応募から採用までの流れを効率化させましょう。各ステップについて、以下で具体的に解説していきます。
①採用アカウントを構築する
Lステップで採用を行うために、まず採用活動に特化したLステップを構築しましょう。基本的なLステップの構築手順は、以下のとおりです。
- LINE公式アカウントを作成する
- 自社のニーズに合ったLステップのプランを契約する
- LINE公式アカウントとLステップを連携させる
- 友だち追加時設定を行う
- シナリオ配信の設定を行う
- その他の必要な設定を行う
Lステップは求職者への情報提供の場や窓口となるため、自社の魅力が伝わるように設定しましょう。友だち追加時設定やシナリオ配信以外では、採用に特化したリッチメニュー・エントリーフォーム・FAQ自動応答などを設定するのがおすすめです。
なお、Lステップを利用するには、LINE公式アカウントの作成も必須となります。LステップやLINE公式アカウントのプランで迷ったら、以下の記事を参考に選んでみてください。

また、「Lステップの構築が難しい」と感じたら、以下の記事を参考に構築代行の依頼を検討するのもいいでしょう。

②求職者をLINEの友だち登録に誘導する
採用アカウントが構築できたら、次に行うのは求職者のLINE友だち登録への誘導です。以下のような方法を使って、求職中のユーザーをLステップに集めましょう。
- 自社のX(旧Twitter)やInstagram・YouTubeからLINEへ誘導
- 自社のホームページからLINEへ誘導
- 求人サイトの募集や求人広告からLINE登録を促す
- 会社説明会でLINE登録を促す
- 店舗がある場合はポスターやポップでLINEアカウントを案内する
Lステップを利用した採用では、まず求職者にLINE登録してもらうことがスタート地点です。優秀な人材をLINEの友だちに追加するために、効果的な誘導方法を検討しましょう。
最近ではSNSで情報を集める求職者が増えているため、X(旧Twitter)やInstagramを活用した発信はとくに有効です。
③アンケートで求職者の情報を取得する
LINEの友だち登録に誘導できたら、求職者向けのアンケートを配信して情報を取得します。アンケートでは、以下のような項目を設定するのがおすすめです。
- 性別
- 年齢
- 居住地
- 学歴
- 職歴
- 希望する職種
- 希望する勤務地
Lステップでアンケートを作成するには回答フォーム機能を使うほか、テンプレート機能のカルーセルを使う方法もあります。細かい個人情報を入力してほしい場合は回答フォーム、入力の手軽さを重視するならカルーセルを活用しましょう。
入力負担が大きいと回答してもらえない可能性もあるため、最初に送るアンケート項目は簡単な内容にするのが望ましいです。
④属性に応じたセグメント配信を行う
アンケートで情報収集ができたら、求職者を複数のセグメントに分類して最適な配信を行いましょう。たとえば、以下のような配信内容を設定するのが効果的です。
- 会社説明会の案内
- 条件に合った求人情報の案内
- 社員やインターン生の体験談
- 転職のコツやノウハウ
それぞれの求職者にパーソナライズしたアプローチは、有益な情報を提供できるだけでなく、企業への信頼度向上につながります。
LステップのURLクリック測定機能では反応率を分析できるため、効果測定を行いながらメッセージを改善していきましょう。URLクリック測定機能が利用できるのは、スタンダードプラン以上です。
⑤個別トークでやりとりする
個別で対応が必要な場合は、求職者と1対1のトークでやりとりを行いましょう。Lステップでは、求職者からスタンプやメッセージなどのアクションがなくてもメッセージを送信できます。
たとえば、「面接の日程を調整したい」「特定の職種に関する詳細を知りたい」といった要望への個別対応が可能です。直接的なやりとりによって、企業側の真摯な姿勢が伝わりやすく、求職者の応募意欲をさらに高められるでしょう。
魅力的な人材がいれば、直接スカウトメッセージを送って面接の段取りに移行することも可能です。
Lステップで採用を行うメリット

Lステップで採用を行うと、次のようなメリットがあります。
- 求職者の情報を管理できる
- 採用にかかるコストを削減できる
- ミスマッチのリスクを軽減できる
3つのメリットについて、以下で詳しく確認していきましょう。
求職者の情報を管理できる
Lステップを活用することで、求職者の情報を効率的に一元管理できます。エントリーフォームやアンケートを通じて取得した情報はタグ付けや属性設定によって整理され、簡単にアクセスできる状態で保存されます。
「タグ分け機能」により、応募状況や面接の進捗をスムーズに確認できるだけでなく、特定の条件に合致する求職者を素早く抽出することも可能です。
結果として、採用業務全体の効率が向上し、ミスマッチの削減や的確な対応が実現できるでしょう。
採用にかかるコストを削減できる
採用活動にかかるコストを大幅に削減できるのは、Lステップを導入するメリットのひとつです。
採用には、広告掲載費・紹介料・採用サイトの制作費・採用担当者の人件費などさまざまな費用がかかります。しかし、中小企業などでは採用活動に割ける予算が少ないケースも少なくありません。
Lステップを活用すれば、企業案内や適性検査・求職者との個別連絡などをLINE上で完結させられます。これによって、予算が限られていたとしても効果的な採用活動を行えるでしょう。
ミスマッチのリスクを軽減できる
Lステップで適切に採用を行えば、採用後のミスマッチを防げます。求職者情報の収集によるセグメント配信機能によって、企業が求める人材像に適した情報の配信が可能なためです。
求職者は配信情報を見て自分の希望条件に合っているかを確認でき、ミスマッチによる離職防止につながります。また、採用担当者も事前に求職者の経験や希望を把握しておくことで、選考の精度を高められます。
企業側と求職者側のどちらも満足度の高いマッチングを目指せるのが、Lステップのメリットです。
Lステップを最大限活用して採用活動を効率化しよう

Lステップは、採用活動を効率化しながら求職者との信頼関係を構築できる強力なツールです。Lステップを活用すれば、以下のことができるようになります。
【Lステップを採用活動に使うとできること】
- 友だち追加後のアプローチ
- 求職者の属性にあった配信
- 応募導線の分析
- エントリーフォームの受付
- 面接日程のリマインド
- よくある質問への回答の自動化
- 採用情報に特化したリッチメニューの作成
ミスマッチを防ぎ求職者に安心感を与えることで、企業への信頼も向上します。採用活動の効果を高めたい企業は、ぜひLステップの導入を検討してみてください。