「Lステップって、具体的に何ができるの?」
「Lステップを自分のビジネスでどう活用できるのか知りたい!」
「LINE公式アカウントにLステップを導入すべきか悩んでいる……」
LINE公式アカウントの機能拡張ができるLステップについて、具体的に何ができるのか気になっている人は多いでしょう。Lステップにはさまざまな機能があり、顧客の信頼関係構築や成約率UPに活用できます。
この記事では、Lステップの主要な機能や実際にできることについて詳しく解説していきます。
具体的な内容は以下のとおりです。
- Lステップの主な機能
- Lステップを使ってできること11選
- Lステップでできることに関するよくある質問
この記事を参考にLステップの機能を最大限に引き出し、ビジネスの成長に役立てましょう。
Lステップで利用できる主な機能は?

Lステップは、LINE公式アカウントを運用する上で便利な機能を多数搭載しています。
ここでは、とくに主要な6つの機能について紹介します。
- 個別トーク
- シナリオ配信
- 自動応答
- リッチメニュー
- 回答フォーム
- 友だち追加時設定
Lステップの主な機能の特徴を、以下で具体的に見ていきましょう。
個別トーク
個別トークとは、特定のユーザーとの1対1のトークを指します。
Lステップの個別トークでは、友だち登録したユーザーからのアクションがなかったとしても個別メッセージを送れるのが特徴です。また、時間を指定した予約送信も可能です。
さらにユーザーごとに送信者アイコンを変更できるため、それぞれの顧客の担当者がチャット対応するといった使い方もできます。
顧客との距離を縮め、よりパーソナルなコミュニケーションを実現するために欠かせない機能といえるでしょう。
シナリオ配信
シナリオ配信とは、あらかじめ設定したシナリオに沿って、ユーザーに自動でメッセージを配信できる機能です。LINE公式アカウントで利用できる「ステップ配信」をさらに拡張させた機能となっています。
Lステップでは、以下の内容の自由な設定が可能です。
- 配信開始のタイミング
- 条件分岐のカスタマイズ
- 配信時間の指定(1分単位)
- 配信間隔の指定(1分単位)
- 最大10,000日後までの配信設定
ユーザーの行動や属性に合わせたメッセージを順番に配信することで、顧客満足度や購買意欲の向上につなげられるでしょう。
リッチメニューを最大限活用したい人や、設定する方法などを具体的に知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。実際のリッチメニューの画面付きで解説をするので、より理解が深まるはずです。

自動応答
自動応答は、ユーザーから特定のキーワードを含むメッセージを受信した際に、自動で返信する機能です。
LINE公式アカウントでは完全一致のメッセージにしか反応できませんが、Lステップでは部分一致にも反応できます。
たとえば、営業時間や定休日・アクセス情報などよくある質問への回答を自動化することで業務効率化に貢献します。営業時間外の問い合わせにも対応できるため、ユーザーに安心感を与えられるでしょう。
リッチメニュー
リッチメニューは、トーク画面下に固定で表示されるメニューです。タップできるボタンの範囲やタブ分け・アクション設定などを自由にカスタマイズできます。
また、ユーザーごとに表示させるリッチメニューを変えることも可能です。たとえば購入前と購入後でメニューの一部を変更するなど、属性や状況に応じた効果的な訴求ができます。
独自性を含めた目を引くリッチメニューにすることで、ユーザーの反応率を高められるでしょう。
回答フォーム
回答フォームは、LINE上でアンケートや申し込みフォームなどを作成できる機能です。顧客満足度調査やイベントの参加申し込み・資料請求など、さまざまな用途で活用できます。
Lステップの回答フォームでは、ユーザーごとの回答情報の収集が可能です。回答情報を活かすことによって、ユーザーが興味のある内容を効果的に配信できます。
顧客情報を収集できる機能として、積極的に活用していくのがおすすめです。
友だち追加時設定
友だち追加時設定とは、ユーザーが友だち追加した直後に自動で送信する内容を設定できる機能です。
あいさつメッセージやキャンペーン情報・アンケートなど、さまざまな配信内容が設定できます。また、友だち追加後のアクションへの反応によって、異なるシナリオ配信につなげることも可能です。
友だち追加時はもっともユーザーの熱量が高まっているタイミングであるため、効果的な配信内容を設定しましょう。
Lステップでできること11選を徹底解説

Lステップを使用してできることとして、主に次のような内容が挙げられます。
- ①メッセージ配信の自動化
- ②ユーザー情報の収集・管理
- ③ユーザーの分析
- ④リッチメニューデザインの変更
- ⑤予約の受付・管理
- ⑥ポイントカードの作成
- ⑦求職者の採用
- ⑧複数人での共同運用
- ⑨オンラインコンテンツの販売
- ⑩A/Bテスト
- ⑪決済システムとの連携
Lステップには、LINE公式アカウントの運用を効率化し、マーケティング活動をサポートする機能が充実しています。具体的にできることについて、以下でひとつずつ確認していきましょう。
①メッセージ配信の自動化
Lステップを使えば、配信機能によってさまざまな内容のメッセージ配信を自動化できます。Lステップで利用できる主な配信機能の種類と内容は、以下のとおりです。
配信機能 | できること |
---|---|
シナリオ配信 | 設定したタイミングと順番で自動配信できる |
セグメント配信 | 友だちの行動や属性で絞り込んで配信できる |
自動応答 | 特定のキーワードに反応して自動で応答できる |
リマインダ配信 | 設定した日にちで自動でリマインドできる |
友だち追加時設定 | 友だち追加時に自動送信する内容を設定できる |
上記の配信機能は、Lステップのもっとも安価なプランである「スタートプラン」で利用可能です。
自動配信によってユーザーの状況や行動に合わせたメッセージを適宜送信できるため、顧客満足度向上につなげられます。各配信機能はLステップの基本的な機能であるため、それぞれの特徴を知ってしっかり活用していきましょう。
②ユーザー情報の収集・管理
Lステップでは、友だち追加したユーザーの属性情報を収集し、管理できます。たとえば性別や生年月日・アンケート結果による年収や職業など、自由な項目別で分類できるのが特徴です。
収集したユーザー情報をもとにセグメント配信を行うことで、ユーザー一人ひとりに合った訴求が可能となります。
また、配信内容にユーザー情報を挿入し、よりパーソナライズされたメッセージを送ることもできます。
③ユーザーの分析
Lステップには、以下のようにさまざまな分析機能が用意されています。
分析機能 | 分析できる内容 | 対応プラン |
---|---|---|
友だち情報欄 | ユーザー属性や反応率 | すべて |
URLクリック測定 | URLのクリック数やクリック率 | スタンダードプラン以上 |
クロス分析 | 複数の要素による顧客情報の抽出 | プロプラン |
流入経路分析 | どこから流入し友だち追加したか | プロプラン |
ファネル分析 | スタートから目標地点までの行動分析とフェーズごとの離脱率 | プロプラン |
Lステップでは、ユーザーの属性や行動にもとづいた分析が可能です。それによって、ユーザーニーズに沿ったセグメント配信が行えます。
また、ユーザーごとの属性や行動データを点数化する「スコアリング」ができるのも特徴です。スコアリングを活用すれば、点数が高い見込み顧客に優先してアプローチができます。
高度な分析による成約率向上を狙うなら、すべての分析機能を利用できるプロプランを選ぶのがおすすめです。
④リッチメニューデザインの変更
リッチメニューでは、設定したボタンをタップすることで以下のようなアクションを起こせます。
- 指定したURLを開く
- 電話をかける
- テキストを自動返信する
- テンプレートを送信する
- タグを操作する
- リッチメニューを切り替える
- シナリオ配信を開始する
- 回答フォームを開く
- アカウントをシェアする
- QRリーダーを起動する
- タイムラインを開く
これらのアクションを細かく設定することで、顧客の教育や運用コストの削減に繋がります。
リッチメニューはLINE公式アカウントやLステップのスタートプランでも使用できますが、自由度はあまりありません。スタンダードプラン以上を契約する際は、ぜひリッチメニューのカスタマイズにこだわってみてください。
⑤予約の受付・管理
Lステップでは、予約の受付や管理ができる「予約管理」機能が使用できます。予約の受付方法は、イベント予約とカレンダー予約の2種類です。
イベント予約は指定した日に開催するイベント予約を受け付けられます。一方でカレンダー予約はカレンダーで空き時間の確認・予約ができる機能です。
担当者やコースの選択など取得項目も自由に設定できるため、予約サイトと同じように活用できるでしょう。
Lステップの予約機能についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

⑥ポイントカードの作成
Lステップを使えば、紙のポイントカードを発行することなく、LINE上でポイントカードシステムを運用できます。特定の機能があるわけではありませんが、リッチメニューや流入経路分析の機能によって作成が可能です。
Lステップでポイントカードを作成すると、以下のようなメリットがあります。
- ブランドイメージに合ったデザインにできる
- ポイントに応じて自動で特典やメッセージを送信できる
- 最終利用日から一定期間が経過したときにメッセージを送れる
- 利用頻度が高いユーザーの属性を分析できる
専用機能はないため作成には手間がかかりますが、リピーター育成などに効果を発揮できるでしょう。
⑦求職者の採用
Lステップは、人材採用にも活用できます。とくに適しているのは「ダイレクトリクルーティング(ダイレクト採用)」という採用方法です。
ダイレクトリクルーティングとは、企業側が直接求職者にアプローチして採用する方法を指します。
Lステップを採用に使用すると、以下のようなことができます。
- 友だち追加後の自動アプローチ
- 採用エントリーフォームの作成
- 応募導線の把握
- 面接日程のリマインド
- 採用に特化したリッチメニューの作成
- 求職者の属性や状況に合わせた配信
- よくある質問回答の自動化
- 個別のメッセージ対応
周知から募集・選考・採用にいたるまでLステップで完結できるため、採用アカウントの作成は活用方法としておすすめです。
⑧複数人での共同運用
Lステップには「スタッフ権限設定」があり、スタッフごとに情報の閲覧や編集権限を設定できます。設定できるのは、以下の権限です。
- 管理者:すべての操作が可能(1ユーザーのみ)
- 副管理者:すべての操作が可能
- 運用者:LINE公式アカウント設定・スタッフ設定・データ移行以外の操作が可能
- 一般スタッフ:設定した操作のみ可能
この機能を活用すれば、複数人のチームで共同運用が可能になります。また、管理者の交代も可能です。
なお、スタッフ権限設定ができるのはプロプランのみとなるので注意してください。
⑨オンラインコンテンツの販売
Lステップは、オンラインサロンや動画講座などのデジタルコンテンツを販売するための機能も充実しています。
オンラインコンテンツの販売時はシナリオ配信で顧客教育を行い、回答フォームで購入につなげるのが一般的な流れです。
また、会員限定のコンテンツ配信や、決済システムとの連携もできます。
顧客との接点から販売までLINEで完結できるため、効率的なビジネスモデルを構築できるでしょう。
⑩A/Bテスト
Lステップでは、さまざまな人数規模でA/Bテストが行えます。A/Bテストとは、A案とB案を比較して、どちらがより効果的かを確認するテストです。
「A/Bテスト」という機能があるわけではありませんが、ランダムな数字を割り振る乱数設定などを利用することで実施できます。
たとえばメッセージ文やボタンの色、リッチメニューなどの違いによる反応率の違いを確認できます。2つのパターンだけでなく、3つ以上のパターンでテストすることも可能です。
A/Bテストを行った後は、結果の分析と改善をしてよりよいパターンを探っていきましょう。
⑪決済システムとの連携
プロプラン限定にはなりますが、Lステップでは、オンライン決済システムとの連携が可能です。連携することで、下記のようなメリットがあります。
- 誰が何のサービスを購入したのか確認できる
- 決済後にサンクスメッセージが送れる
- 特定のシナリオ配信につなげられる
決済システムと連携させることで、Lステップの可能性をさらに高められます。
なお、Lステップに連携できる決済システムは、StripeとPayPalです。いずれの決済システムも有名なサービスであるため、慣れていない人でも不安を感じることなく利用できます。
オンライン決済システムと連携させて、より顧客を行動させるマーケティングをできるようにしていきましょう。
Lステップでできることに関するQ&A

ステップの機能やできることを理解した上で、さらに具体的な疑問を解消していきましょう。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。
- Lステップはスマホで操作できる?
- 複数のLINE公式アカウントをLステップに連携できる?
- Lステップを有効活用できるおすすめなプランは?
ぜひLステップの導入や運用の参考にしてみてください。
Lステップはスマホで操作できる?
Lステップはパソコンだけでなく、スマートフォンでも操作可能です。専用アプリがあるわけではありませんが、「スマートフォン連携」を設定することで一部の操作をスマートフォンで行えます。
スマートフォン操作でできることは、以下のとおりです。
- 通知設定
- 新規メッセージの一斉配信
- テンプレートの一斉配信
- 一部セグメント配信(絞り込みできる要素に制限あり)
- 個別返信
- 個人情報の編集
- テスト配信
Lステップのすべての機能をスマートフォンで操作できるわけではないため、パソコンと併用するようにしましょう。
複数のLINE公式アカウントをLステップに連携できる?
Lステップには、複数のLINE公式アカウントを連携させることはできません。ひとつのLステップアカウントに対して、連携できるLINE公式アカウントはひとつだけです。
複数のアカウントを運用したい場合は、LINE公式アカウントと同じ数のLステップを契約する必要があります。
ほかのビジネスと分けたい場合や、店舗別でそれぞれ運用したい場合は、複数アカウントの作成を検討しましょう。
Lステップを有効活用できるおすすめなプランは?
Lステップには、大きく分けて「スタートプラン」「スタンダードプラン」「プロプラン」の3種類があります。それぞれ月間の配信上限や機能が異なるため、どのように活用したいかによっておすすめプランが変わります。
まずはそれぞれのプランの特徴や料金・おすすめ機能などを知って、自分のビジネスに合っているプランを見極めましょう。
Lステップのプランの詳細については、以下の記事で解説しているため参考にしてみてください。

Lステップでできることを知って効果的なLINE運用を実現しよう

LINE公式アカウントをより効果的に運用したい場合は、Lステップが必須ツールといえます。メッセージ配信の自動化や顧客管理・分析機能など、ビジネスを成長させるために必要な機能が豊富に揃っているのが特徴です。
スタートプラン・スタンダードプラン・プロプランは初月無料となるため、まずは実際に使い心地を体感してみることをおすすめします。
本記事で紹介した機能やできることを参考にLステップを導入して、ワンランク上のLINEマーケティングを目指しましょう。