「Lステップの初期設定が複雑で、どこから始めればいいかわからない」と悩む方も多いでしょう。
Lステップは、LINEマーケティングを効率化できるツールですが、初期設定では注意すべきポイントがあります。初期設定をおこなわずに運用を進めると、トラブルが発生する可能性も。
そこで本記事では、Lステップの初期設定について、事前準備から設定完了後の確認方法まで詳しく解説します。
最後まで読めば、安全かつスムーズにLステップを導入でき、効果的なLINEマーケティングの基盤を構築できるでしょう。
Lステップの初期設定をする前に知っておくべき注意事項

Lステップの初期設定を進める際は、事前に確認するべき注意点があります。ここで解説する以下3つのポイントを留意することで、トラブルを回避できます。
- 初期設定はパソコンで行う
- LINE公式アカウントの作成が必要
- 入力間違いがないよう注意する
初期設定はパソコンで行う
Lステップの初期設定は、スマートフォンやタブレットから管理画面に入れません。そのため、パソコンからおこないます。
設定作業は、LステップとLINE公式アカウントの管理画面を切り替えながらおこなう必要があるため、複数のウィンドウを同時に開けるパソコンがおすすめです。
また、ブラウザは最新版のGoogle Chromeのみです。他のブラウザでは表示崩れや動作不良が発生する可能性があり、設定手順が正常に進行しない場合があります。そのため、設定開始前にChromeの最新版をインストールし、安定したインターネット接続環境を確保してください。
LINE公式アカウントの作成が必要
Lステップを利用するには、事前にLINE公式アカウントの作成が必要です。LINE公式アカウントがなければLステップとの連携ができないため、最初に準備しましょう。
LINE公式アカウントは個人・法人を問わず無料で作成可能です。作成手順は「LINE for Business」の公式ページから進め、アカウント作成時には、ビジネス名やアカウント名、業種カテゴリなどの基本情報を入力します。
また、アカウントの認証方法として電話番号またはメールアドレスでの認証も必要です。作成完了後は、LステップとのAPI連携に必要なChannel IDやChannel Secretが発行されるため、情報を控えることも忘れずに実施してください。
以下で、line 公式アカウントの作り方については詳しく解説しています。

入力間違いがないよう注意する
Lステップの初期設定で入力する以下の情報は、設定完了後に変更することができません。
- アカウントID
- Channel ID
- Channel Secretなど
情報を間違えて入力してしまった場合に修正する方法はLステップを一度解約し、再度契約し直すことです。
解約から再契約までの手続きは時間がかかり、その間サービスが利用できなくなるため、入力する内容は間違えないように注意しましょう。
入力時は必ず元の情報を手元に用意し確認しながら作業を進めてください。控えを取りながら複数回チェックすることで、入力ミスを防げます。
Lステップの初期設定①|新規登録・申し込み方法

Lステップの利用を開始するには、公式サイトでの新規登録が必要です。ここで説明する3ステップで完了します。
公式ホームページから申し込む
Lステップは、公式ホームページから申し込みます。Lステップの公式サイトにアクセスし、トップページに表示されている「無料で試してみる」ボタンをクリックしてください。
申し込みページに移動すると、新規登録フォームが表示されます。この際、最新のGoogle Chromeを使用し、安定したインターネット接続を確保しておきましょう。
申し込み画面では、利用規約とプライバシーポリシーの内容を確認し「同意」にチェックを入れます。公式サイトからの申し込みは24時間365日対応しているので、手続きはいつでも可能です。
また、申し込み前に料金プランや機能の詳細を確認したい場合は、サイト内の詳細ページで情報を確認可能です。
Lステップのプランを選択する
Lステップでは、利用規模や必要な機能に応じて以下のプランが用意されており、それぞれ月額料金や利用できる機能が異なります。
- スタートプラン
- スタンダードプラン
- プロプラン
初心者や小規模なビジネスであればスタートプランから始めるのがおすすめです。プランを選択する際は、現在の友だち数だけでなく、今後の成長も視野に入れましょう。
また、シナリオ配信やセグメント配信などの高度な機能が必要な場合は、上位プランの選択が必要です。プランは後から変更できますが、タイミングによっては追加料金が発生する場合もあるため、事前に料金体系を確認しておくことをおすすめします。
詳細な料金プランについては下記リンクを参考にしてください。

基本情報とクレジットカード情報を入力する
プランを選択した後は、アカウント作成に必要な基本情報を入力します。
以下が入力項目です。
- 氏名
- 会社名
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所など
これらの情報は契約者確認や請求書発行に使用されます。特にメールアドレスは、アカウント認証やログイン情報の送信に使用されるため、普段使用している受信可能なアドレスを登録することが重要です。
続いて、月額料金の決済に使用するクレジットカード情報を入力します。対応しているカードブランドを以下にまとめました。
- Visa
- MasterCard
- JCB
- American Express
- Diners Club
カード番号、有効期限、セキュリティコードを正確に入力し、カード名義人は登録者本人のものを使用してください。入力完了後、確認画面で全ての情報を再度チェックし、間違いがないことを確認してから申し込みを完了させます。
Lステップの初期設定②|ユーザー登録からLINE公式との連携

Lステップのユーザー登録からLINE公式アカウントとの連携までの流れを以下にリストでまとめました。初めての方も、この手順に沿って進めればスムーズに初期設定ができますので参考にしてみてください。
ステップ | 詳細 |
---|---|
①Lステップの利用申込・決済完了 | プラン選択後、必要事項を入力して申し込み・決済を済ませます。 |
②「アカウント発行へ進む」をクリック | 申込完了画面またはメール内の誘導リンクからアカウント発行へ進みます。 |
③ユーザー登録開始 | 注意事項と利用規約の確認に同意し、「新しくLステップユーザーを登録する」をクリック。 |
④ユーザー情報の入力 (ID・パスワードなど) | メールアドレス入力・認証、ユーザーID・パスワードと個人情報を登録します。 |
⑤管理画面にログイン | 「Lステップ ログイン」よりログインできます。ユーザーID・パスワードを入力し、管理画面にアクセス。 |
⑥LINE公式アカウントの用意 | 事前にLINE公式アカウントを作成しておきましょう。 |
⑦連携設定 | 管理画面で「Channel ID」や「Channel Secret」など、LINE Developersから取得した必要情報を入力します。 |
上記の各ステップを進めることで、トラブルなくLステップの導入ができます。手順をより詳しく知りたい方は以下も参考にしてみてください。

Lステップの初期設定が完了しているか確認する方法

初期設定完了後は、システムが正常に動作するか確認をおこないます。ここで解説するテスト送信とログイン設定の2つを確認しましょう。
テスト送信を行う
初期設定後は、LステップとLINE公式アカウントが正しく連携しているかをテスト送信で確認します。
まず、Lステップ管理画面にログインし、自分のLINEアカウントを友だちに追加してください。次に、友だち追加直後にメッセージを送信するシナリオを一時的に設定し、テスト配信を実行します。
正常に連携されていれば、設定したメッセージが自分のLINEに届きます。この確認作業により、Channel IDやChannel Secretの入力ミス、Messaging APIの設定ができているかを確認可能です。
テスト送信は初期設定の最終確認として必ず実施してください。
テスト送信ができないときに確認すべき項目
テスト送信が届かない場合は、以下の項目を順番に確認してください。
- LINE公式アカウントの応答設定が「Bot」モードになっているかを確認
- Channel IDやChannel Secret、アクセストークンに入力ミスがないかをチェック
- LINE Developersのコンソールで、Messaging APIチャネルが「利用可能」に設定されているか確認
- テスト送信先の自分のLINEアカウントで該当の公式アカウントをブロックしていないかの確認
これら以外にも公式の設定マニュアルもあわせて確認することで、設定ミスを回避できます。
ログイン設定を確認する
Lステップへのログインが正常にできるかも必ず確認しましょう。登録したユーザーIDとパスワードを使用して、Lステップの管理画面に正常にアクセスできるかをテストしてください。
ログインURLは公式サイトから確認でき、IDとパスワードを正確に入力すれば管理画面にログインできます。
ログインできない場合は、入力情報の誤りやメール認証の未完了が原因として挙げられます。また、ブラウザのキャッシュやCookieの影響でログインできない場合もあるため、必要に応じてブラウザのキャッシュをクリアしてください。
2回目以降のログインは、セキュリティ対策済みの端末でID・パスワードの保存をおすすめします。
Lステップの初期設定に関するよくある質問

初期設定完了後によくある疑問点について解説します。ここでは、効果的な機能設定やスマートフォン操作、集客方法を確認しましょう。
初期設定完了後に設定すべきおすすめの機能は?
初期設定完了後は、以下3つの基本機能を設定することでLステップの効果を最大化できます。
- 友だち追加時メッセージを設定
- シナリオ配信機能を活用
- 回答フォーム機能を設定
まず、友だち追加時メッセージを設定し、新規登録者への自動挨拶やプレゼント特典の案内を行いましょう。
次に、シナリオ配信機能を活用して、登録直後や一定期間後に自動で連続メッセージを送信し、見込み顧客の育成を進めます。
最後に、回答フォーム機能を設定し、LINE内でアンケートや申込みフォームを表示できるようにするとユーザーの利便性が向上します。
これらの機能は顧客との関係構築や需要調査に重要な役割を果たします。設定方法の詳細については、ログイン後の管理画面で確認可能です。
初期設定後の機能についてより詳しく知りたい方は以下を参考にしてください。

Lステップをスマートフォンで操作する設定が知りたい
Lステップの初期設定はパソコン限定ですが、設定完了後はスマートフォンでも基本的な操作が可能です。スマートフォンのブラウザからLステップのログインURLにアクセスし、管理画面に入ります。
スマートフォンでは、以下を利用できます。
- シナリオのON・OFF切り替え
- 配信状況の確認
- 回答フォームの閲覧
- リマインダー機能の利用など
ただし、画面サイズや機能制限があるため、細かな設定作業はパソコンでの操作がおすすめです。外出先や現場での簡単な運用管理には対応できるため、必要に応じて活用してください。
既存の友だちをLステップに認識させる方法は?
LINE公式アカウントを既に運用している場合、LステップとLINE公式アカウントを連携した時点で、既存の友だちは自動的にLステップの友だちリストに取り込まれます。
再登録作業は不要で、連携完了と同時に管理画面で友だち情報を確認できます。ただし、既存の友だちに対してステップ配信や特定のシナリオを適用したい場合は、タグ機能や条件分岐設定を活用してセグメント分けを行わなければなりません。
管理画面で友だち情報を整理し、分類することで効果的なマーケティング施策が実現できます。
新しい友だちはどうやって集めればいい?
Lステップの効果を最大化するには、友だちの獲得が必要です。代表的な集客方法として、自社サイトやSNSにLINE公式アカウントの友だち追加リンクやQRコードを設置し、既存の顧客基盤からの流入を促進しましょう。
また、LINE広告やInstagram広告を活用して新規層にアプローチする方法も効果的です。無料プレゼントとしてPDFや動画特典を用意し、登録インセンティブを設ける手法も活用されています。
店舗運営の場合は、来店時や販売時に直接登録を促すことで友だち獲得が可能。。より詳細な集客手法については、以下で詳しく解説しています。

Lステップの構築代行なら手間のかかる初期設定を任せられる

Lステップの初期設定や構築作業は多くの工程や専門知識を要するため、構築代行サービスの利用がおすすめです。
代行サービスでは、初期設定・アカウント構築をプロに任せることで自社の負担と工数を大幅に削減できます。LINE公式アカウントとの連携やチャネル情報の設定、シナリオ配信の設計、リッチメニューや回答フォームの作成まで一括で依頼可能です。
各社の業種・課題に合わせた最適な設計や運用戦略の提案が受けられるため、初めて導入する企業も安心です。
自社で運用できる人材がいない、設定時間を省きたい、成果の出る設計で始めたいといった悩みがある場合は、構築代行を検討しましょう。
以下で構築代行について詳しく解説しているので、視野に入れている方は参考にしてみてください。

Lステップの初期設定を完了して効果的なLINEマーケティングを始めよう

本記事では、Lステップの初期設定について、事前準備から設定完了後の確認方法まで詳しく解説しました。
Lステップの初期設定における重要なポイントは以下です。
- 初期設定はパソコンでのみ実行可能で最新のGoogle Chromeがおすすめ
- 事前にLINE公式アカウントの作成が必須
- Channel IDやChannel Secretなどの重要情報は後から変更できない
- 新規登録から申し込み・ユーザー登録・LINE公式アカウントとの連携まで段階的に進める
- テスト送信とログイン確認により設定完了を必ず検証する
- 初期設定後は友だち追加時メッセージやシナリオ配信などの基本機能を設定する
- 構築代行サービスを活用することで専門的な設定作業を効率化できる
これらのポイントを押さえることで、Lステップの導入がスムーズに進み、効果的なLINEマーケティングの基盤が構築できます。
ぜひ本記事を参考に、Lステップの初期設定を完了させ、効率化されたLINEマーケティングで顧客との関係構築を始めましょう。