採用サイトの費用相場とは?コーポレートサイトとの違いも解説

求人を出しても応募が集まらない、採用ページが古いままになっている。
そう感じて、採用サイトの制作を検討し始める中小企業の経営者・採用担当者は少なくありません。
「採用サイトを作るといくらかかるのか」
「今のコーポレートサイトの採用ページのままではだめなのか」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、採用サイト制作の費用相場と、コーポレートサイトとの違いについて詳しく解説します。
独立した採用サイトが必要かどうかを判断する基準もあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
独立した採用サイトは必要か?まず判断基準をしっかり持とう
採用サイトを作るかどうかを決める前に、そもそも自社に独立したサイトが必要なのかを確認しておく必要があります。費用をかけても、今の採用活動の規模に見合っていなければ、投資に見合った効果は得にくいためです。
判断の軸になるのは、次の3つです。
- 採用の頻度
- 採用担当のリソース
- 伝えたいコンテンツの量
それぞれ詳しく見ていきましょう。
コーポレートサイト内の採用ページで足りるケース
現時点の採用頻度が「欠員が出たときだけ募集する」、「採用担当が他の業務と兼任している」といった場合は、まずコーポレートサイト内の採用ページを充実させるほうが現実的です。独立サイトを作っても、更新が追いつかず情報が古いままとなってしまっては、かえって逆効果になりかねません。
独立した採用サイトを検討すべきケース
年間を通じて複数回・複数職種を募集している、採用担当を専任で置いている、といった場合は、独立した採用サイトを検討する価値があります。求人媒体の文字数制限にとらわれず、仕事内容や社風を自由に発信できるようになるため、採用サイトに投資する効果は十分にあります。
採用サイトとコーポレートサイトの違い
「採用サイト」と「コーポレートサイト内の採用ページ」は、同じように見えて役割が異なります。混同したまま検討を進めると、必要以上の予算をかけてしまったり、逆に情報不足のまま公開してしまったりすることがあります。
違いを整理すると、次のとおりです。
- 発信する目的やターゲットの違い
- 独立化によるメリット・デメリット
それぞれ見ていきましょう。
発信する目的やターゲットの違い
コーポレートサイトは、顧客・取引先・株主など幅広いユーザー向けに、会社の公式情報を発信する場です。一方で採用サイトは、求職者に特化した専門メディアという位置づけになります。会社概要や事業内容の説明が中心のコーポレートサイトに対して、採用サイトでは働く人の姿や職場の雰囲気を伝えることが主な役割です。

コーポレートサイトと採用サイトでは見に来るユーザーの属性も異なるため、デザインのイメージが異なる場合も多いです。
コーポレートサイト例


採用サイト例


採用サイトの独立化におけるメリット・デメリット
独立した採用サイトを持つメリットは、主に次の3点です。
- 採用ブランディングを確立しやすくなる
- 社員インタビューや職場の様子といったコンテンツにより、入社後のミスマッチを減らせる(=早期退職の防止)
- 求人媒体への掲載費用を見直すきっかけになる
一方でデメリットは、制作・運用にかかる費用が増えること、コーポレートサイトと採用サイトの2つを管理する手間が増えることです。メリットとデメリットの両方を踏まえたうえで、独立させるかどうかを判断しましょう。
採用サイト制作の費用相場
独立した採用サイトを作ると判断した場合、気になるのが費用です。採用サイトの制作費用は、機能やコンテンツの量によって大きく幅があります。
価格帯の目安は、次のとおりです。
- テンプレート型・簡易サイト:数万円〜数十万円程度
- 一般的な採用サイト:50万円〜150万円程度
- 動画・社員インタビューなどを含む高機能サイト:150万円〜300万円以上
それぞれ見ていきましょう。
採用サイトの価格帯別内訳
テンプレート型・簡易サイトは、既存のデザインの枠組みに文章と写真を当てはめる形式で、費用を抑えやすい反面、他社との差別化はしにくくなります。一般的な採用サイトは、企画・デザイン・システム構築に加えて、文章作成や写真撮影が含まれる価格帯です。動画や社員インタビューなど、コンテンツを充実させるほど費用は上がっていきます。
制作会社比較メディアの集計では、採用サイト制作費用の平均は100万円前後という調査結果も公開されています。
ただし、この金額はあくまで目安であり、実際の費用は依頼する制作会社や含めるコンテンツによって変わります。
採用サイトの制作費用を左右する要素
同じ「採用サイト」でも、費用に差が出る主な要素は次のとおりです。
- 撮影や社員インタビューの有無
- ページ数やエントリーフォームなどの機能
- CMS(コンテンツ管理システム。専門知識がなくても文章や写真を更新できる仕組み)を導入し、自社で更新するか、更新のたびに制作会社へ依頼するか
更新のしやすさは初期費用だけでなく、公開後の運用コストにも関わるため、見積もりを比較する際は初期費用と運用費用の両方を確認しておくと安心です。
採用サイト制作にあたり、おすすめのWeb制作会社をまとめていますので、こちらの記事も参考にしてみてください。


採用サイトの検討で判断を誤りやすい落とし穴
採用サイトの制作は、費用や見た目を決める前に固めておくべきことがあります。ここを飛ばして進めると、お金をかけたのに成果につながらないという結果になりがちです。
よくある落とし穴として、次の2つが挙げられます。
- 採用したい人物像や見せたい魅力が明確でないまま作ってしまう
- 年間の採用KPIを計画立てずに作ってしまう
それぞれ見ていきましょう。
採用したい人物像や見せたい魅力が明確でないまま作ってしまう
採用サイトは、誰に向けて何を伝えるサイトなのかが決まっていないと、誰にも刺さらない内容になってしまいます。制作に入る前に、少なくとも次の点を言葉にしておきましょう。
- どんな人を採用したいのか(採用したい社員像・ターゲット)
- 業界や地域のなかで、自社はどんな立ち位置にあるのか
- 自社の社風や、働く環境の特徴は何か
- 採用ブランディングで、何を一番の魅力(ブランディングポイント)として打ち出したいのか
ここが曖昧なままデザインや文章を作り込んでも、他社と似たような、何を伝えたいのか分からないサイトになりがちです。制作会社に依頼する場合も、この整理ができているほど、意図が伝わる提案を受けやすくなります。
年間の採用KPIを計画立てずに作ってしまう
もうひとつは、採用サイトを作ることそのものが目的になってしまい、作って終わりになるケースです。
KPI(目標達成までの途中経過を測る数値目標)を決めないまま公開すると、サイトが機能しているのかどうかを判断する材料がなく、改善の手も打てません。まずは年間で採用したい人数から逆算して、各段階の目標数を置いてみましょう。
たとえば、次のような形です(数字は考え方を示す例です)。
- 年間採用数:5名
- 面談数:25名
- エントリー数:500名
- サイトへの流入数:100,000PV(PV:ページが閲覧された回数)


ゴールの採用人数から逆算すると、サイトにどれだけの人に訪れてもらう必要があるのかが見えてきます。公開後も、どの段階の数字が目標に届いていないのかを見ることで、「流入が足りないのか」「エントリーにつながっていないのか」といった改善の方向を定められます。
求人媒体を活用する場合も、採用サイトを運用する場合も、毎年どれくらいの予算で何名を採用するのかを計画したうえで、採用数から逆算して進めることが大切です。
採用サイトを作って終わりにしない
採用サイトは、公開して応募を集めるところがゴールではありません。応募が来たあと、いかにスムーズにやり取りし、選考や入社につなげるかも同じくらい重要です。
クライアンドはLINE集客に強い会社として、採用サイトで応募を集めたあとの「応募者フォロー」まで含めて設計することをおすすめしています。たとえば、エントリー後の連絡をLINE公式アカウント(LINEアプリ上で企業が運用できる公式のアカウント)で行うと、メールより開封されやすく、求職者にとってもやり取りのハードルが下がります。
LINE公式アカウントの機能を拡張するLステップというツールを使えば、応募者ごとに選考ステータスを管理したり、面接日程の案内を自動化したりすることも可能です。
詳しくは以下の記事で紹介しています。


採用サイトの制作とあわせて、応募後の導線まで一度に設計しておくと、採用活動全体の手戻りを減らせます。
採用サイトの費用相場を押さえて、自社に合った採用活動につなげよう
本記事では、採用サイト制作の費用相場と、コーポレートサイトとの違いについて解説しました。
採用サイトを作るかどうかは、金額だけで判断せず、自社の採用頻度や伝えたいコンテンツの量に見合っているかで決めることが大切です。
【採用サイト検討のポイント】
- 独立させるかどうかは、採用頻度・担当リソース・コンテンツ量で判断する
- 費用相場は数万円〜300万円以上と幅があり、含めるコンテンツによって変わる
- 採用したい人物像や見せたい魅力を先に整理し、年間の採用数から逆算したKPIを立てたうえで制作する
- 応募後のフォローまで含めて設計する
採用サイトの企画からコンテンツの内容まで、専門的な判断が必要な場面は少なくありません。社内での対応が難しい場合は、専門家に相談することも選択肢のひとつでしょう。










